【浅草寺の過去を暴露!】浅草寺で仏像が破壊される事件があった?!

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ところで・・浅草寺の「仏像破壊事件」って何?

2014年(平成26年)6月11日、浅草寺の仏像4体が台座から落とされ破壊されるという事件が起こりました。

犯人は、サウジアラビア人の男子留学生で、慶応大学の大学院生でした。

事件後、器物破損の容疑で逮捕されました。

ちなみに、このサウジアラビア人男性は「国費留学生」でした。

国費留学生とは、条件をクリアした海外の学生に、日本への渡航費用や帰国費用、生活費などを支給して、奨学生として迎え入れる制度を利用した留学生です。

厳しい選考をパスした超エリートだったはずなのですが、大変残念な事件を起こしてしまいました。

浅草寺・仏像破壊事件画像引用先:http://asakusanews.com/

被害を受けた仏像と造立年

被害を受けた仏像は、以下の4尊です。

  • 聖観音菩薩坐像(1720年)
  • 出世地蔵尊半跏像(造立年不明)
  • 商徳地蔵尊坐像(造立年不明)
  • 子育地蔵尊立像のうち1体(造立年不明)

浅草寺には雷門や本堂、影向堂などの主要な建物の外にも、実はいくつもの石碑や仏像があり、それらを頻繁に参拝する近所の住民や熱心な信徒の方もいます。




事件発覚後は多くの悲しみ・怒りの声が聞かれた

それだけに、この事件の後には多くの悲しみ・怒りの声が聞かれました。

特に聖観音菩薩坐像は「浅草の大仏」としても親しまれていた2m近い巨像でした。

関東大震災や東京大空襲で甚大な被害を受けた浅草において、江戸時代に制作されたことがわかっている仏像が残っていること自体が珍しく、信仰の対象としても、文化財としても貴重な像でした。

犯行の動機と事件のその後は?

イスラム教の教えでは、「偶像崇拝(ぐうぞうすうはい)」が禁止されています。

偶像崇拝の意味を簡単に言いますと、神様や仏様を、像や絵などの目に見えるものを、お祈りの対象にしてはいけないということです。

だからといって、他国や他の宗教の文化財を壊していいわけがありませんよね。

しかし、イスラム過激派組織タリバンによる、アフガニスタンのバーミヤン遺跡の破壊や、「IS(ISISなどども)」によるシリアのパルミラ遺跡の破壊などが、実際には起こってしまっています。

浅草寺・仏像破壊事件1浅草寺の仏像を破壊したサウジアラビア人男性もイスラム教徒で、過激な思想の持主だったのではないかとも言われましたが、詳細はハッキリはわかっていません。

信仰とは関係なく、精神面に問題があったのではないかという見方もあり、責任能力があったかどうかの検証もされたようですが、この事件は発生直後に報道された後は、続報はほとんど出てきませんでした。

ちなみに、破壊された仏像のうち、一番大きな聖観音菩薩坐像を除く3体は、事件後2、3か月で修復され、元の場所に戻されています。

大切な文化財を傷つけ、お寺に損害を与えたり信徒を悲しませたりするだけではなく、大多数の善良なイスラム教徒の方々へも迷惑をかけるこのような事件は、もう起こってほしくないものですね。

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